2014年12月5日金曜日

心の構造


「心」を構成しているものは、以下の2つの要素である。
① 身体感覚  
② 頭の中のイメージ映像

身体中を満たす身体感覚(①)の存在は誰もが知っていると思う。
しかしそれが「心」の主要な構成要素だという認識はあまり一般的ではないかも知れない。

それから、「何かを思い浮かべる」という作業。
その際の言わばイメージ画像のような、想起される形(②)。
 
以上、①と②が「心」である。「心」とはこれだけである。
 
 
①のバランスによって②の動きが決められている。
②を意識的に動かす行為が「思考」、逆に勝手に動いてしまう現象が「感情」だが、
それらはともに①の構造の影響下・支配下にある。
すなわち「身体の感覚がどんなふうに分布しているか」が、思考力・記憶力など重要な「能力」を定め、また感情・情緒面など「性格」の主要部も定めている。

言い換えれば、思考も感情も言わば表面的な結果に過ぎないものである。
つまり気にしても仕方がないということ。
身体感覚さえ健全に張り巡らされれば、それらは自ずと適正になる。
よって、自分の能力や性格の質について思い悩むよりも、身体感覚の健全化に注力しなければならない。
(その方法については過去に記載。)


自分の思考(理性・論理)の確かさを過信しないこと。
また、感情に身を委ねすぎないこと。
それら「表層に現れるもの」につい気を取られてしまいがちだが、それらは実は確かな意味を持たず、身体感覚に動きをつけられ漂うだけのものなのだ。


2 件のコメント:

  1. いつも読ませていただいています。よく「心と体はつながっている」とか「心身一如」と聞きますが、今ひとつピンときませんでした。しかし今回の身体感覚・頭の中の映像と音声、というご説明で、なんとなく感じていたことが理解できた気がします。

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  2. 訪問ありがとうございます。
    肉体の健康に対して精神面(ストレスなど)が与える影響についてよく言われますが、逆に、心の健康に対して肉体が及ぼしているものの大きさを日々痛感しています。心のズレは身体感覚のズレ、くらいの思いです。
    私も体感に忠実にあろうと努めながらもあくまで好き放題書いておりますので、独りよがりでないか、他の方は心身をどう感じるのか、いつも気になっています。

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