会社での昼休み。
私がいる部屋には、めったに人が入ってくることがない。
まとまった一人の時間。
瞑想をするのに適している。
ヴィパッサナー瞑想への入り方
①サマタ瞑想から入り、その後ヴィパッサナー瞑想に移行するべき
②始めからヴィパッサナーから入るべき
ヴィパッサナー瞑想の始め方については、上記の2種類の考え方がある。
②は、ヴィパッサナーから入ってもどの道サマタの精神状態を通るので、特にサマタから入る必要はないということらしい。
始めるときのコンディション
①と②どちらが良いかについて、私は「直前にしていたことによる」と思う。
直前も静かに落ち着いていたなら、ヴィパッサナーから入っていいと思う。
しかし、直前まで仕事や運動など何かをしていた場合、ヴィパッサナーからは入りにくいことがある。
ヴィパッサナー瞑想は力むものではないとは言え、一定の集中が要る。
「力まずに研ぎ澄ます」感覚に持っていくには、コンディションを整える必要があるだろう。
直前の「力み」の余韻はジャマになる。
サマタ瞑想の効果
サマタ瞑想では、まず「粗い歪み」を解消できると思う。
それをせずにヴィパッサナーから入ることも可能だろうが、それだと始め「苦しい」ことがある。
私はその感覚が好きでないので、まずはサマタで安定させている。
そんなに時間はかからない。
大きなゴミを拾ってから、きれいな道を歩く感じである。
そのあとは感覚を追ったりしやすくなる。
サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の境目は、感覚として確かに曖昧だ。
サマタの最中にヴィパッサナー的なことも起こるだろうし、ヴィパッサナーにはサマタが内包されていなければならないようにも思う。
まあ名前や区別はどうでもよいことかもしれない。
コンディションづくり
上手くやろうとしてはいけないヴィパッサナー瞑想であるが、上手く出来ていない状態はやはりある。
そうなって「調子悪い」だとか「もっと上手くやろう」だとか考え始めないよう、事前のコンディション作りには注意を払いたい。