2015年2月20日金曜日

うつ始めの失敗


2005年の夏にうつ病を発症したので、今年の夏が来れば10周年だ。
ヴィパッサナー瞑想を知ったのは、たしか2013年の2月。
それからちょうど2年ほど経つ。


うつになった最初は、とにかく「ボーっと」した。
頭の中にモヤがかかったように、感覚がすべて曖昧になった。
思考力や記憶力も、壊滅的に役に立たない。
その状況に対する危機感さえ淡く、それもまた恐ろしく、動転するばかりだった。

どうにかしたいと考えて試したのは、以下のような力業だ。
・ 息を長時間止め、その苦しさで自分を刺激
・ 現在や過去の思い出深いシーンを力いっぱい思い出す
・ 目の前のものを、気合を入れてじっと見る
・ 身体のあちこちに思い切り力を入れてみる  …etc

いずれも内面に力まかせに感覚を刻みつけることでボンヤリ感を吹き飛ばそうという試みであったが、結論から言えばこういうのは全部だめだ。
単なる危険行為である。

これらの暴挙によるダメージが、そこから続く多大な苦痛のベースとなった。
いつもしつこく言うが、うつ病においては「力み」はすべてNGなのである。

やってはいけないことを、むしろしたくなってしまうところも、うつ病の怖さの1つ。
ヤケクソな手法はどれも控えるべきだ。
「できないことはできないままでいい」と早期に割り切り、とにかく静かに過ごすのが正しい。

「何とかしよう」と思わない方がずっとマシであること気付き、その考えに沿って過ごすよう努力できるようになるまで、私は実に多くの犠牲を払ってしまった。




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