2015年1月9日金曜日

剣道


体調がもう少し良くなったら剣道をしたい。
小2~高3の頃にやっていたので、もう20年近く間が空いたことになる。

大人になってから剣道を再開することをリバ剣(=リバイバル剣道)というそうだ。
剣道には『筋力の強化』以外にも強くなるための方法がたくさんあるので、体力がピークを過ぎた年齢でも楽しめる。


筋力以外の要素


剣道における、『筋力』以外の要素とはどういったものか。

たとえば、『相手が技を出してくる』瞬間。
これはピンチなようで実は大きなチャンスだ。
相手は打つことで頭がいっぱい&飛び出してしまっているので、防御に手が回りにくい。つまりかなり無防備なのだ。
その瞬間をついて、相手の面を打つ。

遅れて出ながら相手に先んじることは可能である。
それを成功させる要素は、大きく2つある。

1つは、後れが生む距離の節約だ。
相手が飛んできているということは、こちらに近づいているということ。
その分こちらは短い距離を飛べばよいことになる。
短い距離をコンパクトに打ち込むことで、相手に先んじる。

もう1つは、機会の把握だ。
短い距離を飛ぶとは言え、タイミングを見誤ればやはり先に打たれてしまう。
「相手が次の瞬間にくる」と察知していることが重要だ。
あくまで機会を正しくとらえ、十分な備えで打つことが求められる。
この『機会の把握』については勘に頼るのではなく

・相手を焦らせ、迂闊に飛び出させる
(人は圧力に屈すると待てなくなり、攻撃は最大の防御とばかりに飛び出してくる)
・相手に、「隙がありそうだから、いま打てばいけるんじゃないか?」と誤解させる

など、こちらからの働きかけによって『相手を動かす』ことで機会を生み出す。
つまり相手の攻撃の機会を演出するのだ。
そのように相手の動きの予測の確度を上げる工夫をする。


剣道は、こうした技を打つ前の準備=技前(わざまえ)の探求がおもしろい
人間の反応というのは場面ごとに本当に無数にあり、そこを研究していくと、やるべきこと・やってはいけないことが分かってくる。

ラクにきれいに技を決めるための戦術を見つけ、使い物になるまで試行錯誤する。
それを積み上げて『流れ』の作り方に長けてくると、腕力がなくても勝てるようになるはずだ。


3K


ある程度習熟した世界には小手先で通用する手はなくなり、どうしても人の心理とそれにともなう動作の考察が必要になる。
そこに足を踏み入れれば、そこから先の奥は深く、工夫の余地が尽きることはないように思える。


剣道は3Kと言われる。くさい、汚い、厳しい、だ。
くさい…たしかに。防具を使うスポーツが臭うのは仕方ない。ちなみに今は洗える防具もある。
汚い…これも防具を洗わないことが多いからか。だがそもそも人間なんて雑菌の塊だ。
厳しい…何のスポーツも厳しかろう…。

汗もにおいもキライ、な子猫ちゃんではないのである。
稽古のあと、その辺で水浴びでもしとけばいい。野武士のように。
ロマンだ。


おわりに


剣道に心惹かれつつ、その醍醐味を十分に味わうための体調・気力の回復がまだ不十分だ。

剣道再開は夢である。



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