2013年7月24日水曜日

うつ病とヴィパッサナー瞑想


鬱病にヴィパッサナー瞑想は効くか?

効くと思う。私の経験では効いた。
無理のない形で取り入れるのがポイント。
私自身、長年うつ病の症状(理解力・記憶力・判断力の著しい低下、頭痛、首・腰・背中・腕などの突っ張るような痛みと疲労に似た重苦しさetc)があったが、現在かなり緩和している。
症状の改善とともに体調のコントロールの仕方も身に付いてきているので、気持ちのゆとりと希望が持てている。


気をつけるべき点

うつな人が注意すべき点は、すべて完璧に実践しようと思わないことである。
「健康になりたい一般人」と同じ意気込みでいってはいけない。
うつ状態でできることは限られるからだ。


やり始めの時期におすすめ
① 深呼吸し、空気の出入りや、胸や腹の膨らみ・縮みの感覚に集中する
② スローモーション(動作をできるかぎりゆっくり行い、そのときの身体の感覚に注目する)
③ 歩く瞑想(歩きながら「右足」「上がっている」「地面に着いた」など動作と感覚に注目する)

慣れたころからおすすめ
④ 立つ瞑想、座る瞑想
⑤ 全身の身体感覚をスキャンしていくように感じとる
⑥ ラベリング(自分の肉体・精神すべての活動を心のなかで実況中継する)


個々のやり方の詳細は、関連書籍などを確認して頂きたい。
上記は一例ではあるが、とにかくうつ病の人が始める場合は

● やり方が手軽
● 効果を実感できる

ものに絞ることが大切だ。
⑥などは有名であるが気ぜわしくなりすぎることがあるし、⑤なども時間を要するため厳しいのではないだろうか。
部分的でもよいので、やれるものから無理せず取り組むことが大切だ。


余談

私はつねづね、ヴィパッサナー瞑想が
1.聖人をめざす人むけ:「悟り」コース
2.一般人むけ:「豊かさ」コース
3.不健康な人むけ:「健康」コース

のように分けて示されればと思う。
2や3を必要とする人が偶然に1レベルの厳しさに触れ、ついていけずにやめてしまったりするのがあまりにも勿体ない。

この瞑想が世の中で活用されないのは社会にとって大きな損失だと思っている。



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