2014年8月15日金曜日

瞑想にツッコミ 1


私が愛用して止まないヴィパッサナー、マインドフルネス系の瞑想。
愛用して止まない……されどその周辺には、ツッコミどころが確かにある。

基本的にその仕組みの説明は、下記の組み合わせでなされる。

1)人間は、心配や後悔など「今ここにないもの」を思考(妄想)して苦しむ
2)心の苦しみは、必ず何らかの身体感覚として表れる
3)思考と身体感覚の「ありのまま」を観察することで、自分の実体としての成り立ちが理解される
4)「今ここ」についてのの観察により
 ①思考(妄想)から距離を置くことになる
 ②苦の原因たる妄想の起こりを察知できるので、暴走を予防しやすくなる
5)仏教的に1~4は、人間が「無明(無知)」を解消し真実を把握するプロセスである
6)瞑想後に脳波、血流量、神経伝達物質、遺伝子…などが改善したデータあり


以上の説明は、それなりに分かり易い一方で引っかかるところもある。 
こだわりすぎも良くないのかも知れないがきちんと理解できているに越したことはない。

瞑想の知名度が向上する一方、その仕組みの解説は長年変わり映えがない。
問題は、モヤモヤを残したまま解決済みであるかのように扱われていることだ。


疑問

モヤモヤの例を思いつくままに挙げてみると、

【仕組み・やり方について】
① 思考(妄想)から距離を置く為に例えば「山々の風景」などをイメージしてはダメか
② 思考(妄想)の起こりを察知して暴走を予防するというのは、つまり気力頼みでないか
③ 自己のありのままを「観察」すると心の歪みが解消されることについて、例えば自分が怒りっぽいことをいつも反省しているような場合、その意味において少しは観察していることになろうが、その観察によって少しでも解消されているとも思えない。「観察」すると収まる、とはどういうことか

【その他】
④ もろもろの科学的データが、「どの程度の変化だったか」が不明。つまり「他の方法よりも改善が早いか」や「他の方法で治せないことも治せるか」などが分からない。結果、「気分がよくなる程度ではないのか」という疑念が生じ得る。
⑤ 「メカニズムについては考えないほうがいい」とよく言われる。「瞑想の最中には忘れるよう努めるのでとりあえず教えてよ」と言いたくなる


すべき整理

結論としてモヤモヤをすべて解消するのは難しいと思う(残念ながら)。
なので私は一定の整理をしてとらえている。
大した整理ではないが、長くなってきたので次回につづく


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